コーラル 8CX-50を入手しました。1965年~1970年頃の製品と思われます。
このシリーズは、ロクハンの6CX-50、20cmの8CX-50、25cmの10CX-50があります。
60年近く経過した今でも中古市場には比較的よく出回っています。
8Ωと16Ωの両方が市場にありますが、8Ω仕様を求めました。
20年近く前に25cmユニットの10CX-50を購入した時は、ヴォーカルが前に出過ぎる音がうるさく感じてすぐに手放してしまいました。
でも最近、FLAT 8-Ⅱを聴いて、明るく明瞭な音色に魅せられ、同じ20cmユニットの8CX-50を聴いてみたくなったのです。
エイジング中の8CX-50です。8Ω仕様です。
エッジは柔らかく、エイジング中でも裸のユニットから低音がよく出ています。
一聴して聴きやすいきれいな音と思いました。
ターミナルはねじ式です。ダイカスト製の重いボディーです。アルニコマグネットですね。
エンクロージャはダイヤトーンDS-32B箱を利用しているため、例によって仮設バッフルに取り付けます。ホームセンターで300×600、厚さ9mmの端材を購入して墨汁を塗りました。
DS-32B箱に取り付けました。元のウーハーの取り付け位置に仮設バッフル板を取り付けます。箱は上下を逆さまにしてユニットが上にくるようにしています。
2台セットしました。これで試聴します。
10CX-50を聴いた時とはまるで雰囲気が違い、大人しい音だと思います。FLAT 8をかなり大人しくした感じです。
でも重低音がクリアに鳴っていますし、出過ぎないヴォーカルが心地よく、ホーンツイータの繊細な高音がきれいです。
ヴォーカルもジャズもこなします。
なかなかポテンシャルは高そうですね。聴きこんでいくともっと良くなりそうです。
8CX-50の専用キャビネットはB-850という型番で当時10,200円だったそうですが、残念ながら寸法が分かりません。
次の画像は 8CX-501の推奨箱です。おそらく同じサイズで行けると思います。
出典:Audio 別冊 スピーカー自作マニュアル 電波実験社刊
タンノイ・チェビオットのように奥行きが薄いので置きやすいですね。
定格の詳細です。
型式 | コーラル 8CX-50 20cm 2ウェイ フルレンジユニット |
再生周波数帯域 | 30Hz~22kHz |
最低共振周波数(fo) | 30Hz~45Hz |
クロスオーバー周波数 | 3kHz |
出力音圧レベル | 94dB/W/m |
プログラムソース入力 | 15W |
ボイスコイルインピーダンス | 8Ω |
振動系実効質量 | 12g |
Qo | 0.48(40Hz) |
磁束密度 ウーハー | 10,000gauss |
ツイータ | 12,000gauss |
総磁束 ウーハー | 120,000maxwell |
最大外形寸法 | 240mm |
重量 | 3.1kg |
別売 専用キャビネット B-850(¥10,200)
バックロードホーンのエンクロージャーに取り付けた例も多く見かけますね。
この辺りは好みなので、私としては一般的なバスレフ箱の音色が好きです。
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