もうアラセブ世代となった管理人は、ひそかにダウンサイジングを行っています。
今回は大きくて重いTRIO KT-7700 FM専用チューナーを処分して、スリムなシンセサイザーチューナー TRIO KT-770に替えることにしました。
KT-770とKT-7700は一字違いなのも面白く、ネットでは評判のいいチューナーです。
KT-770 発売当時 49,800円(1983年発売)
FM放送を聴いてみると、KT-7700と遜色のない音が出てきておどろきました。
もう少し聴きこんでみないと正確なことは分かりませんが、第一印象としては評判どおりのいい音でした。
40年以上経過している機種としては、感度もよく地元のFM局がフルスケールでステレオ放送で受信できます。
フルスケールといっても、私は地元のCATVを契約しているので、壁のテレビ端子から同軸ケーブルを引っ張ってチューナーに入れるだけですから。
★ CATV利用時の注意点を一つ
ラジオ金沢 78.0MHz が78.6MHzになっています。
FM石川 80.5MHzが 81.1MHzになっています。
NHK-FM 82.2MHzが 82.8MHzになっています。
チューナーの周波数表示が0.6MHz 上にずれています。
これはチューナーが悪いのではなく、当地のCATVの電波が元の周波数と混信しないように0.6MHzずらして送信しているためらしいです。
チューナーの表示は正確でした。
※CATVによっては同一周波数で放送している局もあるそうです。
そういえば、バリコンチューナーの TRIO KT-7700の周波数表示も少しずれていたなと、今ごろ気が付きました。
あれもチューナーの針の位置がずれていたのではなく、周波数自体がずれて放送されていたんだと。
KT-770の中古は、だいたい安価に出ています。1000円から3000円ぐらいです。
古いシンセチューナーで今でも人気が高いのは、SONYのST-S333ESG(1989年発売49,800円)、ST-S555ESX(1986年発売74,000円)、そしてKENWOODのKT-1100D(1987年発売74,800円)あたりではないでしょうか。
これらは中古でも1万円以上します。
ただ、これら古い機種は「現状品」という名のジャンク品が多く、きちんと動作するかどうかは実際に動作させてみないと分かりません。
特にショップ関係の商品で「動作未確認」「現状品」はジャンクと考えて間違いありません。
ならどうするかというと、オーディオ愛好家が、自分が使っていた動作品をオークションに出したものがねらい目です。
今回購入したKT-770も愛好家の所有品でした。
安価なKT-770でKT-7700と遜色ないいい音が楽しめます。
現在は、一部有料ですがネットで全国のFM放送が聴ける時代ですし、パソコンでFM放送を受信してUSB-DACに出力すればオーディオアンプをとおして聴くことができ、高音質で聴けるPCオーディオの範疇になります。
なので、無理にFMチューナーを買う必要もないのかもしれません。
FMチューナーがあるという存在感がうれしいのは、古いオーディオマニアの性なのかもしれませんね。
コメント